の季節がきた。松本研究会の前の阪大の様子。
昨日の夜、研究棟の裏の扉を開けたとき、女性の通った後の香水の匂いかと思っていた。
金木犀の季節はもっと前だったと思っていた。4月、9月、10月。
僕が28歳で鎌倉を歩いていたとき金木犀の香りがしていた。甥子が隠れた銀杏につながる瀟洒な街並みの白壁の間を、その香りは漂っていた。その間を彷徨したひとときの芳醇さは1時間半待たされた待ち合わせを埋め合わせるにあまりある時間だったように思う。
金木犀は僕が小学校に入った記念に植えてもらった特別な木。実家に一人立つあの木にも柔らかなオレンジ色のかわいい花が芳香を漂わせているのだろうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿