2013年4月30日火曜日

ヘイルメリー


Oakland Raiders
The Raiders, short a second-round pick heading into the draft, traded down from No. 3 to No. 12 and remedied that problem. They then took CB D.J. Hayden at 12 and OT Menelik Watson at 42. There are worries both spots — Hayden’s health and Watson’s inexperience. LB Sio Moore at 66 is my favorite pick of Oakland’s. Then there’s the swing for the fences in Round 4: QB Tyler Wilson, who may put the heat on Matt Flynn. All things beings equal, the Raiders did well for themselves. Except, where’s the D-line help? Oakland failed to address an awful unit until a couple of late Hail Marys. Grade: B-minus

ヘイルメリーって知ってる?

アメリカンフットボールの用語集 - Wikipedia

ja.wikipedia.org/wiki/アメリカンフットボールの用語集
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ヘイルメリー (hail Mary): 試合終盤において、負けているチームが一か八かのロングパス(タッチダウン)を狙うプレイ。守備側にも意図が読めるため、簡単には成功しない。語源は「アヴェ・マリア」の俗語といわれ、まさに神頼みのプレイである。

2012年の関学は強かったけど、こんな風な敗戦だったわけだね。ヘイルメリー

本文は、ドラフトの最後に帳尻を合わせようとして無理矢理、無理目の選手指名をした、ってこと。ここでの無理目は、大逆転を狙った、ってところかな。「帳尻を合わせる」もメタファーだね。こちらは会計メタファー。

swing for the fences
これもヘイルメリーと同じ意味だ!こちらは野球メタファーらしい。
お気に入りのアーバンディクショナリーから swing for the fences

2013年4月20日土曜日

本多啓さんの書評

外が寒くなって研究室の暖房を入れたのでフリースを着て逆に暑いくらいだ。
ブログに書き込むのが久しぶりだ。twitterに書き込みはじめたのでどうも両方ができない。

首記、『日本語のメタファー』に関して本多啓さんに書評を書いていただいた。取り上げていた日本語学会とよい書評を書いていただいた本多さんに感謝したい。

挙げられたいくつかの点に関して備忘までに感想を述べておく。

2.構成に関して
 16章の分析を全体に敷衍させた方が統一的な構成であるというご指摘はまさにその通りで、どうしてそれをしなかったか、できなかったかというとまさにご指摘の通り、「それは著書を新たに書き下ろすに等しい作業にな」ることが自明だったからである。
 一方で、十数年の研究で(一部は時系列にかならずしも即していないが)6章から16章に至る流れをへて、そのような方向性が形成されてきたので、そのナイーブな流れをそのまま出すことで思考の流れを追ってもらえるのかな、という思いも少しあったわけだが。
 ついでに自白しておくと用例は作例やインターネット検索によっているので、それをコーパスで再検証することも必要なバージョンアップである。ネタをお探しの方はその視点で見ていただいてもいいかと思う。

3.身体性メタファー理論とプライマリーメタファー理論について
 プライマリーメタファーの「プライマリー・シーン」という概念であるが、私はこれを全く信用していない。詳細には立ち入っていないが、詳細に立ち入るに及ばない、という直感的判断がある。その理由は、ひとえに、アドホックだから、というものである。プライマリーメタファーという新しい概念の説明にプラマリーシーンというさらに新しい概念を導入してはいけない、という直観である。
 別の角度からこの直観を検証する方法に分野における反響がある。primary scenes metaphor で検索してみてもほとんどヒットしない。primary metaphorという用語は認知メタファー理論の分野で広く知られているが、primary scenesという用語を取り扱った研究はほとんどないといってよい。

4.イメージスキーマの位置づけに関して
 イメージスキーマは認知言語学においてもっともhairy な(面倒な)部分である。抽象化という意味におけるスキーマ自体が認知科学や哲学一般においてhairyな問題であり、概念と知覚を分けるとすれば、それを逆にどのように繋ぐのか、という問題にカントも、身体性の論者も腐心している(de Vega et al. 2008)。
 それをおけば、本多さんの指摘はやや過剰反応に思える。オントロジ・スキーマの定義は十分ではないかもしれないが例示はされていると考える。例えば、今井が挙げるような存在木の上位部分、言語学でも古くから利用されていきたHUMAN, ANIMATE, それから物質と物体の区分のようなものをオントロジ・スキーマと仮称することを提案している(ここでの想定は物理的で発達段階の初期から重要なもの、ということだ、だから抽象的な「愛」などは入らない)。そうすると、イメージ・スキーマと呼ばれてきたもののリストとこのオントロジ・スキーマが重複性が意外に大きいね、というのが第1の観察である。それぞれの特徴が第2の観察である。

5.身体性メタファー理論における「身体性」について
「身体性」という用語を冠するにあたってはちょっと忸怩たる思いもあった。その全体像は、現在書いている本の内容なのでぜひそちらを...といった体である。

6.身体性認知科学との接点
まさに、まさに。こちらも次の本で紹介しています、ということですね。

あぁ、なんだか宿題たくさんもらった気がしますが、こんな風にきちんと見ていただけるのは嬉しいですね。