2016年2月13日土曜日

史上最悪の試合、または物語の勝利2

まあ、ペイトン・マニングを勝たせる出来レースだったいえる。

勝利試合の数 199
スーパーボウルの勝ち数1
一昨年の悔しいスーパー敗退
引退間近

こういった要素が、ブロンコスを勝ちに導いたと言える。

このパターンはみたことあるのだ。

2012年のRavensだ。Ray Lewisが引退をかけて臨んだ試合。

Ray Lewis自体は、全然よくなかった。しかし、彼のために、というみんなの心意気が違った。

ペイトンをDenverにつれてきたのは、現役時代の晩年にスーパーボウルで2連勝したジョン・エルウェイ。ペイトンにスーパーリングをもう一度取らせたくて呼んできた(本当は、自分の娘を食い物にしたティム・ティボーを首にした私怨を覆い隠すためのような気がするが)。

そんなこんなで、39才のペイトンに最後にリングを取らせて有終の美を飾らせたい、

という気持ちは多くの人にあったと思う。

チームメイトにも

審判にも。

相手チームにも。

「これが最後の試合」だか、俺達には関係ない、とパンサーズの選手は言ったけど、それを跳ね返すのには心の強さが必要だ。

私自身、前のように書いたものの、直前には、Denverを応援できたらどんなに楽か、と思ってた。
よかったね、Denver、よかったね、ペイトン、という気持ちで試合を見る方がずっと楽しいと思った。

自分自身の悪魔を跳ね返すのに手間がかかった。

しかし、心を鬼にしてCam Neutonとパンサーズを応援した。

結果は大敗。

しかも、何が起こっているかわからない、という気持ちで。

いつでも、「逆転できる」と思ったまま、気持ちと現実がどんどん離れていく感じで。

自分を信じさせるっていうのは難しいな。

Camは若いからなおさらだ。

実力はパンサーズの方が上だったはず。

しかし、結果はそれを示していない。

小さなほころびから、現実が崩れていく。そして強い信念を、誤信念であろうとも、強い気持ちを抱いている方が勝つ。

あ~あ、「まだ若いんだから、まだまだチャンスはあるさ」というのは口だけの慰み事にしかすぎない。

スーパーに出るのは大変なことなんだから。




2016年2月8日月曜日

史上最悪の試合、または物語の勝利

スーパーボウルを見た。職場の仕事があったので5時から時間差で居酒屋で一人観戦した。

結論から述べれば、いや~ほんと、つまんない、試合だった。

勝負は、試合開始5分で決まっていた。

実をいえば、最初から決まってたのかもしれない。

24ヤードゲインしたパスが、インコンプリートとされて、チャレンジの結果、覆らなかった。

その次のプレーで、主力のRBが怪我をして、びっこを引きながら、ベンチに下がった。

その次のプレー。

Cam Newtonは、いぶかしげな顔をしていた。

心がそこになかった。

そして、いとも簡単に、サックされ、ボールは転々と転がり、7点を献上した。


0-10


それから、逆転することはなかった。

続く。

2016年2月3日水曜日

水は滑らかな腹を見せる。ラミネートのような輝度の高い白線からglossyに下る稜線。別の部分は規則的で数学的な反復。それらが瞬時に同時に柔らかな音楽を奏で続けているのだ。
市営地下鉄が高架を走っている。その橋げたの間をこの地域に多い、中層のマンションが移動していく。薄紫色になった冬の夕暮れがその色なのは、頭にワインを描いているからかもしれない。
 最近できたエスポアという輸入直売店の小さな店は試飲を提供している。が、予感は当たっていた。シャッターが閉まっていた。張り紙を見ると、火・水が定休日らしい。悠長な会社だ。