2014年4月11日金曜日

プリミティヴ

僕は再びサンフランシスコの長いトンネルの前にいる。立体交差に思いを這わせるとき、乳房の生えた羽の胸像のあるパリの街並みが浮かび上がる。疲れる散歩を無理に続けていたいつか。ショーウィンドウの籐の椅子を見て、どうして人間がプリミティヴなデザインに癒やされるかを考えた。例えばざっくりとした麻のセーター。それが例えばワイシャツと異なるのは行為可能性であるという結論に至った。僕は籐の椅子を作る身体運動を想像できる。それが自由を保証し、安らぎとなるのだ。

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