2013年9月30日月曜日

residual issues

何かを思った時、その言葉がでてきて、それがぴったりということがある。標題はそれではなく、別のよく似た語を思いついたのだがそれがもう思い出せなくなっている。

夜中に子どもの世話で起きてうつらうつらしていた。車を変えた。その前にレンタカーに3日間乗っていた。小学校に入る前、新しい家に引っ越した大叔母の家のことを思い出した。青い空に白い洗濯物が舞っていた。母に連れられていった借家だ。細面の家系で曾祖母も大叔母も母も細い。大叔母の家は呉服屋でお金持ちだった。実家の番頭さんと結婚したのが大叔父だったようだ。それが狭い庭の古い借家に住んでいる。何かあったのかと思ってドキドキした。
 家が道路の拡張に引っかかったのでそれを機会に新築した、新しい家ができるまでというのがその理由だったらしい。
 新築の家はヒノキのにおいがして心地よかった。昔の家の向きを変えて立て直した(つまり、ブロックの家を動かすように場所と向きを変えて、必要な箇所だけ化粧直しをした)、と聞いた気がするのだが、どのようにそれが可能か、信じられないし、本当かどうか今ではわかるすべもない。
 僕はいつの間にか木の前に立っていた。松の木だ。その幹は両手を回しても回りきらないくらいだ。見上げるような大きな存在だ。上述の引っ越しの頃と同じ頃、我が家の端っこの石垣の上に立っていた小さな細い木がそれになったようだった。
 その感慨は、金木犀の木を実家の庭に見たときのものだ。小学校に入った記念に植えたそれは、僕の身長を遙かに超え、見上げる果てには力強い白い雲と何もない青空が広がっていた。
 そして、金木犀の香りは僕に鎌倉を思い出させる・・・ そんな風に連想は絶えることがない・・・
 そんなことをしているうちにもう眠れなくなってしまった。

0 件のコメント:

コメントを投稿