2011年8月27日土曜日

岡本太郎の悠遠な感性

太陽の塔の後ろの顔の青は墨の青だ。後ろ暗い裏の顔。


***補記***
いわずもがなの解説を加える。岡本太郎の太陽の塔は「ともだち」の出てくる二十世紀少年にもモチーフとして使用されているが、数年前、現地でじっくり見てみると、ここの10年来概念的対応を考えていたのでそれにしたがって考えてみると大変精緻に出来上がっている。

とおもったとき、同じような印象を小学3年生のときに持った気がした。← Deja vu Ya he visto.

ま、それはいいとして、なにが精緻か?

太陽の塔には3つの顔がある。現在の顔、未来の顔、今は遺失してしまった太古の顔である。

上下 時代 大きさ 色 
上  未来 小   金
中  現在 中   赤青
下  過去 大   クロ?

と思っていたら太古の顔ではなくて地底の太陽。クロではなくて未来の鏡像的な顔であった。

ああ、論旨が破綻した。まあ、ここは黒が来るぞ、と予測させるところですでにスキーマに則っているのだし、それを敢えて破壊してるのが天才である、んで凡人に無碍に取り扱われて盗まれることになる契機はすでにそこのあったのだと煙に巻いておこう。

付け加え得るべき点は、現在にのみ「表」と「裏」があること。表が赤、裏が青という配色もいいじゃない?で、その青が、4本の仁義なき戦いと島田紳助事件の後に多分「墨」の寓瑜なんだろうな、と思い至ったわけなのである。

まさに近未来図的彫像。今にして唯一意外だったのは、あの頃に未来に立っている僕達にとって、世界はあいからわず現在の顔で、なんならもっとこう唇が歪んでしまっているように思われることである。




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