2014年2月1日土曜日

語用論学会報告

ずいぶん遅くなったが、語用論学会の大会プログラムが見つかったので、さらっと私の見た発表について述べておきたい。

まず、12/7 10:00~ 西阪仰先生の会話分析チュートリアルに参加させていただきたいへん勉強になった。日常の会話をつぶさに見ることによってその中で人間がやっている押したり引いたり寄り添ったり突き放したり持ち上げたり下げたり叩いたり蹴ったりなでたりがよく面白かった。(人間関係は距離と力のメタファーになるなぁ)
追記:なでてほしい、っておねだりしたり、叩くんじゃねえぞ、って事前に威嚇したり。(それもお約束だったり)

推理小説の文体分析―関連性理論の観点からー 中村秩祥子(神戸大学大学院)
推理小説といった「作られた」会話を関連性理論などの言語理論を使用して分析することができることがわかった。面白かった。

Pragmatic development of Japanese learners: A ten-month's longitudinal study of request.
BEUCKMANN, Fusako (The University of Tokyo)
日本語学習者の「お願い」の仕方がどう変わったか。統計を使用しており、興味深い研究であった。(ごめん、時間がたっていて詳細なことまで思い出せないんだ)

The building blocks of Tone-of-voice CAMPANA, Mark (Kobe City of Foreign Studies)
声色、口調とその伝える効果というたいへん興味深い対象を取り扱っていたが論証がなかった。

くびき語法の再考察ーメタファー理論の観点からー 望月雄大(関西大学大学院)
オーディエンスがたくさんきてよかったんじゃないの?りっぱに発表できてたし。プレッシャーかけないように先生は終始下を向いていました。まあ、メタファー理論、どこにでてきましたっけ、って反応は妥当でしたが。

論証的ポリフォニー理論による緩徐法・婉曲語法の分析 大久保朝憲(関西大学)
同僚、大久保さんのご発表。緩徐法というレトリックがあることをここで初めて知りました。デュクロ理論が認知や他の理論でどのように解釈されるのか興味深い。

ポスター
対話におけるメタファーの連鎖パターンー対話相手の反応に現れるメタファーに注目してー
杉本巧(広島国際大学)
お顔を拝見したらどこかで話したことがあった。メタファーの会話分析は今後非常に発展性のある領域と思います。





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