2014年2月7日金曜日

プレーオフ総括

Divisional Round 以下は、4勝、1勝-1敗 1勝 でトータルの勝敗予測は 6勝1敗であった。

最後のスーパーボウルは五分五分か、デンバーやや優位の報道が強かったのでよく当てたというべきところだろう。最初の4勝はどれもガチの本命だったのであまり自慢にならない。

落としたのはDenver-NE戦であった。最初からデンバーはすいすいとコマを進めて得点を重ね、Bradyは同じようにできずに敗北した。下馬評は明らかにデンバー優位。その通りになった。私は強力な意志の力を持つBradyの力と大勝負に弱いマニングの差でNEが勝つと考えていた。レシーバー不足は否めなかったようだ。

最終戦は、43-8という意外な大差。

虎とライオンの戦いは意外にあっけなく決まるものと思っていたが、どうしてここまで大差がついたか、どうしてデンバーが自分の試合をさせてもらえなかったか、考えた。

確かにスーパーボウルはDが制するという神話は健在だ。パスは緊張でブレがちになるからどうしてもOは思ったような力が発揮できない。

それにしても、デンバーとマニングは「何一つ」させてもらえなかった。それはどうしてだろう。あれほどどのチーム相手でも敵陣を自在に切り開いてパスを通してきたオフェンスであったのに。

最初、強力な前面(Dライン)でマニングにプレッシャーをかけたからだ、と考えた。

しかし同じことをうちのチームがやっても同じ結果にならないだろうと思い至った。

なぜなら、マニングは早く短いパスを通してフィールドをきざんでいくからだ。

結局、全選手が、デンバーのそれぞれの相手と同等かそれより強かった。シアトルは man-to-man (一人一人の力)でデンバーを下したのだ。

考えれば、マニングは究極のシステムQBである。通常、コーチが相手Dのシステムの不備を探し出してそこを突くように作戦を立てる。チーム全体の中での個々の配置を操作することによって相手に打ち勝つ。それがシステムである。マニングは自分でそれをやる。現場にいて、現場から相手Dのシステムに対して自分でチーム全体を調節して対応する。現場でそれをやるから、コーチからの指示を受けるよりもずっとスピードが速い。だからシステムの総合力ではどうしてもデンバーに勝てない。

ところが、システムは他においても、シアトルは個人技でデンバーを上回っていたのである。その分、システムに期待する度合いが低い。システム対システムの今日のNFLにあって、システムでデンバーに勝てるチームはなかった(同様に優れた頭脳を持つコルツ、NEを除いては)。これほど大差がついたのは、シアトルが野生のチームで、そのDがシステムに基づいていないからだ。

実は、デンバーはプレシーズンにシアトルに40-10で負けている。当時、デンバーはシアトルに勝てなかったし、今回もほぼ同様のスコアとなった。このままいけば、デンバーはシアトルにまったく勝てないだろう。デンバーが対戦してきた相手と、シアトルは種類が全く異なるチームなのである。


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