2011年9月9日金曜日

いちど書いたことがあるが島原のバス停でほぼ1時間待ちをしているときにあったので再録。

「水よりも
   ヒトの身体に
        近い水」

ここにはシネクドキ、メトニミー、メタファーが共存している。

まず、最初の「水」とふたつ目の「水」は違う水。だって、水よりも透明な水とか、変(トートロジー)でしょう。水1よりも透明な水2とかでなければ意味をなさない。ひとつ目の水はH2Oのこと、ふたつ目の水はH2Oをベースにした液体のこと。ウォークマンといって東芝のウォーキーを指すとか(どちらも死語間近か..)バンドエイドといってパッド付き絆創膏一般を指すとかの類でシネクドキだろう。

「ヒトの身体に近い」といっているが、ここで「身体」は「(身体に含まれる)体液」を意味しているだろう。だからメトニミー。明石屋さんまのギャグに、「かもしかのような足て、足がかもしかのようやったら、こんなとこ(膝を示して)顔あったりしてこわいやん。あれはカモシカの足のような足いわんとへんやて」といったものがあるがそれと同類。

あまりにも当たり前になりすぎて見落としてしまいがちだが、「近い」は空間的な隣接ではなく、種の隣接を指す。<類似は近接>メタファー。「ルリアゲハに近い新種」といった「近さ」でメタファー。

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