2011年10月4日火曜日

ダンスはうまく踊れない ―項の欠如と情動または共同行為と媒介物ー 

項が欠如すると視点が生まれる。これは主観性に関するいくつかの論文で書いた。

あの時、というダイクシス(直示性・場面指示性)で視点が生じるのと同じメカニズムだ。

ごめんなさい。早足で。多くの人にはわからないと思うがともかく。

ダンスはうまく踊れない、というのはその前の歌詞に「一人きりでは」とあるので当然のことだが、これを一般化してある2人以上を想定した行為、その場所、その時間、そのほかのスキーマがある際、そこに欠けている(満たされていない)項があると、情動を喚起するといえるかもしれない。情動というのは視点(個人とその内的世界の存在)を前提としているので項の欠如の話とつなげられなくもない。つなげられるかどうかは不問として、このテンプレートがひとつのモチーフとなれるかもしれない。

サンフランシスコには公園があった。コンサート会場に思える舞台の前には、空白となった白い椅子がいくつもいくつも列をなしていた。その映像は僕に、人類の滅亡後の世界を想起させた。


とかそんな感じだ。

主役のいない誕生日会。
一人で乗るシーソー。
いつもの飲み仲間に一人がいない。 とか。

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