2011年10月24日月曜日

イライラのタネを噛み潰せ


というのがキャッチコピーだが、イライラのタネというの用語が、古くから存在するわけではなく、

悩みの種、頭痛の種

などからの類推だと思われる。コピーにこういったズラし、類推(山梨 2010参照)が使えるというのは1つのポイントである。

それ以外に検討課題はいくつかある。

1.Xの種というのがXになんらかの否定的要素を取り込むというのはすでに指摘があるが、(大石 2006?, 認知言語学会論文集)それが典型的表現から、アドホックな(臨時的な、その場限りの)ズラしで成立するのか、それとも、Xというカテゴリーを形成するのか。

これに関連して、すでに、「使用と慣用はツウツウである」という見解を持っている。(Recanati, 2004:35, 鍋島 2011:33)つまり、

慣用化していない使用でも、(動機づけのあるものは)2,3回の(公的な)使用で(少なくとも友達などの小さな社会の中で)慣用化する

と考えている。()書きのあるところはそれぞれに注釈が必要であろうが、ここでは飛ばす。

使用→慣用の連続性を前提に、1を書き直す。

Xの否定的要素の実体はどのようなものか。

1.

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