2012年1月2日月曜日

1月2日。妻の実家に行く。今は帰り道だ。ネオンの街並みを抜ける高速。クリスマスのパリのムフタール通りの空にかかっていたような淡水真珠のようなライティングのかかった紫をベースにしたモノクロームのホテル。消失点に向けて流線型に疾走する車達の赤いテールランプ。高架を駆け上る時に接するアスファルトと藍色の空。このままビーズのような夜に放物線の軌跡を描いて天翔けていきそうだ。
 ジェットコースターのようになった立体交差。その裏に反照するネオン。フレミングの左手のように広がる3つの道の掲示。僕たちは人差し指に入っていく。マンションの夥しいほどの白い光の整列。真珠養殖のいかだを思わせる。いつか僕たちはあの深緑と青の混じった内湾を眺めていたね。
 万博公園の外周に入ることで僕たちの旅は終わる。行きに1時間かかった道もこの時間は半分ですみそうだ。

*****
今日のRaidersの試合のせいだろうか、厭世的な気分になっている。スカンジナビアの空のようなあきらめに似た陰鬱さ。26-38 そんなに悪いスコアじゃない。でも、勝てる試合を落とした。すべての状況がRaidersの勝ちを待ち望んでいた。自分だけができなかった。だから誰を恨むでもない。悔しさのかけらもない。ただ、諦念だけが深く流れている。あのセカンダリーではプレイオフに出ても負ける。だからここで勝っても一緒だ。なにより、一番大事な試合で勝てなかった。相手が完璧にアジャストしてきていた。Norv Turnerというヘッドコーチは勝てない監督だが頭は悪くない。だから最初のRaiders戦のあと、すぐにディフェンシヴ・エンドを補強した。それからパスプロテクションが飛躍的に改善した。それを知っているべきRaidersのディフェンス・コーディネーター(DC)は成功に手をこまねいて何もしていなかった。このDCでは勝てない。来年は違う人になるだろう。

****
明日のライスボウルは関西学院の勝利を期待したい。やはり学生と社会人では体のつくりが違うので社会人が有利だ。しかし、関西大学の完勝し、立命館に完勝し、日大に完勝した今年の関学は強力なDを持っている。さらに、最近気がついたことだが、キッキング・ゲームが異様にいい。これはプロと互角に戦う重要な要素だと思う。オービックシーガルズを全くフォローしていないのでマッチアップはわからないが、二年連続出場というのは強豪であることは間違えなかろう。好試合を期待する。

*** 

明日から2日は仕事日。たまった仕事の消化と6日の「笑いの文化論」の準備をせねば。

0 件のコメント:

コメントを投稿