2014年5月27日火曜日

TOEIC → 単語と文法 → 形式的統語論の循環論

TOEICで一番大事なのは単語ではないか、と思いつつある。appraisal といった単語は4000語には入ってこないと思うし、たぶん、JACET8000にも入っていないだろう。

仕事場のソファーにフランス語の単語カードが散らばっている。昨日、書棚より落ちたものを拾い集め、オリエンテーリング的な単語記憶法もいいかなと思い、そこまではいけないが、ソファーに散らしたのだ。家にある絵の英単語カードを子供のためにあちこちに隠しておこうと思いながら。

より一般に、文章は、一定のパターンに沿って配置された単語だから、単語カードの羅列よりも情報が多い。

単語の配置に冗長性(redundancy)があるわけだ。ところがこの冗長性は単語に品詞を振らないとわからない。形式的な名札としての品詞(統語範疇 syntactic category)は逆に、そのいかめしい名前が示すように統語との関連で規定される。だから、ここは循環論になるし、まじめに考える統語論者であればそれに気づいていると思う。

形式的統語論の陥る可能性のある循環論
統語構造は品詞を元に規定される。
品詞は統語構造を元に規定される。


今日はここまで。 

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