2014年1月11日土曜日

2015年1月10日


350倍の情報量、一秒間に30枚(バーコードの3倍)、計1,000倍のコードである。1994年、登場したQRコードの制作秘話が流れている。原昌宏、長屋孝之というデンソーウェーブ、豊田中央研究所のコラボレーションでできたという。行き詰まったら手を動かせ、という言葉に泣けた。

B747が引退するという。ジャンボジェットは初めて乗った飛行機だからちょっとした感慨がある。130人の仲間と一緒にアメリカに飛び立った高校留学。額に瘤のあるような特徴的なフォルム。その中で生まれた小さなドラマ。そして黄色い光を放つ蛍の美しさに感銘を受けたアメリカの高校生活。

いきなりマキシマム・ザ・ホルモンの「もう一度、俺に生まれたなら、君をぶっいきかえす」というフレーズがかかった。どこからだろうか。

脳と心のワークショップに参加してはじめて脳に関する研究をする人々の集まりの中に出た。刺激的な9つのトークと多くのポスターセッションがあった。興味深いことはトークはわかりやすいのにポスターはちっとも理解できないことだ。この対比は面白い。初日、あまりのわからなさに自信をなくした。だいたいどんな学会にいっても気の利いた質問の1つや2つができるのにここでは全く歯が立たない。人口知能の工学的発表でもだいたい理解はできるのだが。3日間を通してもった新しい感想が冒頭のものだ。こちらの問題ばかりではないかもしれない。講演の中で「数式でも表せるが、数式でなくても意味を伝えられると思う」という言葉があった。日常の言葉に置き換えて伝える力。文脈的背景を伝える力。そういったものが講演者を講演者たる位置に置いているもののように思われる。最初の講演は甘利俊一さん。私はこの人の本で視覚の脳機能について学んだので、ナマ甘利を見られるというのがこのワークショップに興味を持ったきっかけだった。

講演のひとつに「現実感」への言及があった。私には今現実感が欠けている。うたかたのうつせみ、だ。三島由起夫が最後の方で「小説を書き尽くして現実の世界と小説の世界が区別がつかなくなった」といった主旨のことを述べている。わたしの場合は当然違うが、30年前の記憶が今更のように毎日リアルに浮かび上がっている。いや、リアルにというのとはちょっと違う。僕はその世界の入り口にいる。足元に道がつながっている。その先にはほの暗い照明がついている。緑が薄暗く照らされている。今、思い出した。それは緑ではなかったかもしれない。ホテルの名前が、グリーンホテルだったのだ。

飛行機は富山上空あたりを通過しているだろう。

空港でたまたま物産展をやっていた。美味しいものを3つほど購入してきた。あとで紹介しよう。

翼の王国というANAの機内誌は、姫路の特集をやっていた。NHK大河ドラマは姫路城主が主人公になるらしい。岡田君は妻がファンなので、少し気になる(それにしてもひらパー兄さんとのギャップはどうよ?)。ちょっと前、姫路の広告を見てこういことを考えていた。

読みやすさを考慮して順序を変えているが、「現実感」以降はあとから付け足した部分だ。できるだけ思考の速度に合わせて記述しようとしているが、この飛びようはどうだ。しかし、思考はかくあるのが常態なんだろう。それとも個人差は大きいのだろうか。


さて、姫路の話に戻る。こうやってNHKに取り上げられるたびに「ご当地」がもてはやされるのだろう。それに乗ってみるのも悪くないかもしれない。今年姫路にいく。来年はどこだろうか。そうやって毎年NHKに取り上げられる土地にいけば、少しずつ行ったことのない場所を知ることができる。そう思ったものの、最終的に私はその自分への提案を却下した。まず、NHKは好きじゃない。次に、それは「高いときに買う」行為だ。有名な投資家は「私はcrowded marketは好きじゃない」といっているのを聞いてほっとしたことがある。人が行かない時に行って、人が行くときには行かないのが王道じゃないか。日本人のお祭り好き、というか集団主義にもあきれるが。

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