2014年6月6日金曜日

『夏緑陰』 長野まゆみ (『鳩の栖(すみか)』の中の短篇)

藤棚のある茶店で母が用事をしてるのを待っている。年に一度ほどだ。決まって林檎水を飲む。小一時間ほどして母が戻るのを待っている。林檎水には透明なものと乳白色のものがあり、いつも悩んだすえに乳白色のものを選ぶ。

切り取られた断片。映像の欠片。サリンジャーの『コネチカットのひょこひょこおじさん』を想い出す。いやそれではなかった、野球のチームのコーチに来ている青年が恋人と別れる話だ。

ゴフマンを読んでいる。チェッカーをするときに例えば、"a bad move" といっても、手の動かし方が下手だった場合と、チェッカーの作戦として悪かった場合とニ種類が考えられる。

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